![]() 車両シート用のテザー
专利摘要:
本発明は、衝突時にシートでの搭乗者の安全を保証する強固な構造を提供する車両シート及び前記車両シートの構造に関する。車両シート(1)は、シート構造体を形成するために互いに連結された背もたれフレーム(2)及びシートフレーム(4)を有する。車両シート(1)は、車両の該フレーム構造体に強固に連結されるように構成されるシート基部(6)をさらに備えており、該シート基部(6)は、シートサスペンション(7)を介して該シートフレーム(3)に連結されている。該シート(1)はテザー(10)を備え、該テザー(10)は、その端部の一方において、該シートの裏側に第1の上側取り付け点(11)で取り付けられ、その端部の他方において、第2の下側取り付け点(13)で取り付けられ、これにより衝突時の前記シートの強度が改良されている。該シート(1)には、該テザー(10)用の取り付け点(11,13)として使用される、又は該上側取り付け点(11)と該下側取り付け点(13)との間に位置する該テザー(10)用のガイド又は支持体として使用される少なくとも1つのレバーアーム(15、16又は17)が該シート(1)の裏側に設けられている。それゆえ、レバーアーム全体を延長し、衝突時に車両シート上の力に抵抗する反作用力の方向を変えることにより、改良されたテザーの配置および前記シートでのベルトをした搭乗者の安全が達成される。 公开号:JP2011511738A 申请号:JP2010546719 申请日:2008-02-12 公开日:2011-04-14 发明作者:エリクッソン,マグヌス;フォルスマン,ラルス;リゴヴィック,マリオ;ルンドベルゲット,ペッテル 申请人:ボルボ ラストバグナー アーベー; IPC主号:B60N2-42
专利说明:
[0001] 本発明は、車両シートと、事故の場合にシートの乗員の安全性を確保することができる頑丈な構造体を提供するための車両シートの構造とに関する。特に、本発明は、「ベルト・イン・シート」タイプのシートベルトを有するシートに関する。] 背景技術 [0002] 今日の車両では、重大な問題の1つが、乗員、すなわち運転者又は乗客の安全である。加えて、乗員の快適さも優先度が高く、特に、シートも作業場である商業活動用に使用される車両において高い。これらの種類の車両の運転席は、一般的に高度なサスペンションシステムを備えて、シートに座っている数時間に渡って満足できる快適さを与えるようになっている。この場合の1つの特殊な問題は、シートベルトの取り付け及び位置である。一般的に、例えば、普通の車両の場合、シートベルトは車両のフレームに取り付けられて、これにより、事故の場合の乗客の車両及びシートへの十分な固定を提供する。しかしながら、柔軟なサスペンションを有するシートの場合、そのような固定はシートに座っている人に不快感を生じることがある。それは、もし、シート自体は柔軟で、車両のフレーム構造体に対して移動するが、ベルトはフレームに取り付けられて、シートが移動する時にベルトが締め付けられる場合に、ベルトがシートに座っている人を拘束する可能性があるからである。この問題の解決策は、いわゆる「ベルト・イン・シート(BIS)方法であって、シートベルトが車両のフレームに取り付けられるのではなく、シートに取り付けられる。しかしながら、シート内に位置する身体からの力のすべてがシートと、シートの車両への連結部とに作用するため、事故の際に、車両への車両シートの取り付け部、及び、シート構造体自体に作用する力が非常に大きくなる。ベルトを直接的にフレームに取り付けた場合、力の一部分だけが、シートと、車両フレームへのシートの連結部とによって処理されて、力の大部分は、ベルトのフレームへの連結部によって車両フレームによって直接的に吸収されるであろう。] [0003] シート構造内のベルト用の車両へのシートの取り付けが、事故の際に十分であることを確保するために、例えば車両へのテザーストラップの使用によって、そのように確実に取り付けるための、幾つかの異なった機構が提案されてきた。特許文献1に記載のそのような解決策では、テザーストラップが車両の床に固定されて、背もたれの後ろの壁に取り付けられたテザーガイドを介してバックシートの上部に連結されている。特許文献2は、テザーストラップをシートの後の壁からシート部分の底部に連結する別の解決策を記載している。特許文献3は、縮むように、且つ、シートの所望位置に適応させられるように構成されるテザーストラップをシートに連結したさらに別の解決策を記載している。これらの異なったテザー機構はすべて、それらが車両内に取り付けられている時、うまく作用するように思われる有効なテザー機構を提供する。しかしながら、これらの機構はすべて、車両フレームの壁又は床に固定されたテザーストラップをシート構造体に取り付けるという特徴を含む。多くの場合、これらの構造体を取り付けることは非常に困難で、多くの場合にはシートと後ろの壁構造体との間に大した空間がなく、シート、及び、異なった車両モデルのそれぞれとシートの相互連結部を、適切な位置でテザーストラップにはめ合うように適応させなければならない。特許文献4には、背もたれとシート基部構造体とを相互連結する別のテザーストラップが記載されている。この場合、テザー機構がシート構造体内に完全に収容されているので、テザー機構は、異なった車両モデルにはめ合うように適応させることと無関係になる。しかしながら、この機構は、大きな力に抵抗できる構造体を提供することはない、なぜならば、シートがシート基部構造体に連結されているために、シート、特に背もたれの移動を制限する反作用力の方向が非効率的な方向に働いているからである。従って、事故の際に発生すると思われる力に十分に耐えることができるとともに、異なった車両の運転席に適応させなくても、多種多様な車両モデルに容易に取り付けることができるベルト・イン・シート構造体用のテザー機構を提供する解決策をこの機構も提供していない。] 先行技術 [0004] 米国特許第5,015,010号明細書 米国特許第5,642,916号明細書 国際公開第2004/039643号パンフレット 米国特許第6,045,186号明細書] 発明が解決しようとする課題 [0005] 従って、事故の際に発生する力に耐えるのに十分に頑丈であるとともに、多種多様な種類及びモデルの車両に容易に取り付けることができて、異なった車両の運転室の設計に特別に適応させることや、フレーム構造体とシートとの間にテザーワイヤの特殊な連結を求めることを必要としないテザー機構用の改良型車両シート構造体を提供する必要が依然としてある。] 課題を解決するための手段 [0006] 本発明は、上記シートの欠点を克服する車両シートを提供する。本発明によれば、この問題は、テザー支持構造体、例えば、1つ又は幾つかのレバーアームの使用によって解決される。支持構造体は、レバーアーム全体を延ばして、事故の際に車両シートに加わる力に耐えるように作用する抑制力の方向を変更し、それによってテザー機構の性能を改善することができる。これにより、本発明の機構は、シート位置のより良好な固定を提供し、シートの望ましくない変形を回避して、シートに座っている人の安全性を向上させる。] [0007] 上下などの方向に言及する時、これらの表現は、シートを車両内に取り付けた時の方向に対応する方向として解釈されるものとする。同じことが、それぞれ方向を表す位置についても当てはまり、例えば、前部分又は前方は、車の前部により近い又はそれに面する位置を表し、後部分、後側、又は、後方は、車両の後部により近い又はそれに面する位置を表す。] [0008] 従って、本発明は、シート構造体を形成するために互いに連結された背もたれフレーム及びシートフレームを備える車両シートに関する。シートは、例えば、溶接、ボルト留め、釘付け、又は、任意の適当な方法によって車両のフレーム構造体に強固に連結されるように構成されるシート基部をさらに備えている。シート基部は、シートサスペンションを介してシートフレームに連結され、シートに座っている人の快適さを向上させるために、シートサスペンションはシートを車両フレームに対して移動させることができる。シートはテザーも備え、テザーは、その端部の一方において、シートの裏側に第1の上側取り付け点で取り付けられ、その端部の他方において、第2の下側取り付け点で取り付けられている。この状況において、取り付け点の間で一定の移動を弾力的に行うことができるようにする一方、一定の限界の範囲を超える移動、例えば、一定の最大距離の範囲を越える移動、又は、一定の速度又は加速度を超える移動を抑制することができる多種多様な構造要素、例えば、ワイヤ、ベルト、チェーン、ロープ、板金又は任意種類の構造によってテザーは実現されてもよい。] [0009] 本発明は、シートの裏側に少なくとも1つのレバーアームを有する上記したようなシートを提供する特徴を対象とする。レバーアームは、テザー用の上側取り付け点として、及び/又は、テザー用の下側取り付け点として使用されてもよく、及び/又は、上側取り付け点と下側取り付け点との間に位置するテザー用のガイド又は支持体として使用されてもよい。] [0010] 従って、1つのレバーアームが、テザーの上側及び下側取り付け点の間に位置するテザーワイヤ用のガイド又は支持体として使用されてもよく、その1つのレバーアームが、テザーを、テザーとレバーアームとの接触点で曲げたり又はたわませてもよい。一実施形態では、このレバーアームは、シートフレームに取り付けられてもよい。しかしながら、このレバーアームは、背もたれフレーム、又は、基礎に取り付けられてもよい。このレバーアームはまた、サスペンション機構に、好ましくはサスペンションの剛性部分に取り付けられてもよい。しかしながら、そのような剛性部分は、何らかの他のサブユニット、例えば、シートフレーム又はシート基部の一部分と見なしてもよい。] [0011] 車両シートはまた、テザー用の上側取り付け点として使用されるレバーアームを有してもよい。このレバーアームは、使用される唯一のレバーアームであってもよく、又は、上記のガイドレバーアームと一緒に使用されてもよい。上側取り付け点として使用されるレバーアームは、例えば、背もたれフレームに取り付けられてもよい。それは、力特性と、レバーアーム用にシートの裏側を越えた位置で利用可能な空間とに基づいて、背もたれフレームの下部分に、又は、より高い位置に取り付けられてもよい。背もたれフレームに連結されたレバーアームにテザーの上端部を取り付けることによる有利な特徴は、テザー機構が、背もたれフレーム及びシートフレーム間の連結部の剛性を向上させることである。しかしながら、テザーの上端部をシートフレームに、又は、サスペンションの上部分に取り付けることも可能であり、それにより、よりコンパクトなテザー機構が提供されるであろう。] [0012] 車両シートはまた、テザー用の下側取り付け点として使用されるレバーアームを有してもよい。このレバーアームは、使用される唯一のレバーアームであってもよく、又は、ガイドレバーアーム及び上側取り付けレバーアームのいずれか一方又は両方と一緒に使用されてもよい。通常は、これら2つのレバーアームの少なくとも1つが、上記の下側取り付け点レバーアームと一緒に使用される。下側取り付け点レバーアームは、シート基部に、又は、サスペンションの下部分に取り付けられてもよい。] [0013] テザーの下端部はまた、直接的にシート基部に取り付けられて、ガイドレバーアーム又は上側取り付け点レバーアームとともに、又はその両方とともにテザー機構を形成してもよい。さらに、テザーの上端部を背もたれフレームに、又はシートフレームの上部分に直接的に取り付けて、それによってガイドレバーアームと一緒に、また所望ならば、下側取り付け点レバーアームも合わせて一緒にテザー機構を形成してもよい。] [0014] テザーは、シートサスペンションが、通常の運転状態に起因する普通の移動を妨害することなく満足に作用することができるように設計されるべきである。従って、テザーの設計については、テザーはその両端部において堅く固定されて、普通の状態の間、及び、シートサスペンションの柔軟性に起因するシートの通常の移動の間、テザーがたるむか又は緩んでいるが、事故の場合に、シートに大きな力が加わり、シートが極度の応力を受けて、それによってテザーの取り付け点が最大許容限界まで離れる時、テザーによって連結されたシート部品のさらなる移動を抑制するために、テザーが伸びて引っ張られるような延び長さをテザーが有するように設計されてもよい。代替実施形態では、テザー機構内にリトラクタを組み込んでもよく、それにより、テザーはシートの比較的低速な移動を可能とするが、テザーの取り付け点が互いに離れる移動の加速度が一定の限界を超える場合は、移動を制限する働きをする、すなわち、テザーは、通常の場合、リトラクタを備えた通常のシートベルトとして機能する。] [0015] シートの剛性をさらに改善し、且つ、上記のテザー機構に起因するシート構造体における改善された剛性のためにシートの前部分が潰れることを防止するために、シートの前部分に何らかの追加的な剛性を加えることが必要になるであろう。従って、シートの前部は、シートフレームの前部をシート基部へ向かって圧縮するように作用する力に耐えるように設計されたダンパを備えてもよい。ダンパは、車両の通常の運転に対して過剰に敏感であるべきでなく、また好ましくは、道路の凹凸、わずかなブレーキ動作、又は、同様な状況に起因してサスペンションをロックすべきではない。] [0016] 上記したように、本発明は、シートベルトがシートの部材内に固定されている「ベルト・イン・シート」構造において特に有利であり、それは、本発明の利点の1つが、シート、及び、乗員のシートへの確実な固定への解決策を、シートの基部以外の箇所でのシートの車両への取り付け又は固定の必要なく提供し、従って、シートの車両への容易な取り付けを提供するためである。] [0017] 本発明のさらなる利点及び特徴を以下に示し、発明を実施形態とともに例示している。] 図面の簡単な説明 [0018] 従来技術に従った車両シートを示す図である。 本発明の第1実施形態に従った車両シートを示す図である。 本発明の第2実施形態に従った車両シートを示す図である。 本発明の第3実施形態に従った車両シートを示す図である。 本発明の第4実施形態に従った車両シートを示す図である。 本発明の第5実施形態に従った車両シートを示す図である。 本発明の第6実施形態に従った車両シートを示す図である。 従来技術と比較した本発明の効果の比較例を示す図である。 図2〜図7に示す実施形態のいずれかに組み込むのに適する追加的なダンパ装置を示す図である。 追加的なダンパ装置の効果を示す図である。] 図2 図3 図4 図5 図6 図7 実施例 [0019] 図面において上下などの方向に言及する時、これらの表現は、シートを車両内に取り付けた時の方向に対応する方向として解釈されるものとする。同じことが、それぞれ方向を表す位置についても当てはまり、例えば、前部分又は前方は、車の前部により近い、又はそれに面する位置を表し、後部分、後側、又は、後方は、車両の後部により近い、又はそれに面する位置を表す。] [0020] 図1は、今日の技術状態に従ったシート1を示す。シート1は、背もたれクッション3を備えた背もたれフレーム2と、シートクッション5を備えたシートフレーム4とを有する。シートフレーム4は、シートサスペンション7を介してシート基部6に取り付けられている。シート基部6は、車両(図示せず)の床構造体8に取り付けられている。シート1はさらに、事故の際に乗員をシートに固定することを意図するシートベルト9を備えている。シートは、シートサスペンション7の上側フレーム12に位置する上側取り付け点11と、サスペンション7の下側フレーム14に位置する下側取り付け点13とに取り付けられたテザー10も備える。] 図1 [0021] 図2は、本発明の第1実施形態に従ったシート1を示す。特に他に表示がない限り、図2で使用する参照番号は、図1の場合と同じ機能を表す。テザー10は、その上側取り付け点11で上側レバーアーム15を介して背もたれフレーム2に取り付けられ、またその下側取り付け点13で下側レバーアーム16を介してシート基部6に取り付けられている。テザーは、シートフレーム4に取り付けられた第3の中間レバーアーム17によってさらに案内される。] 図1 図2 [0022] 図3は、本発明の第2実施形態に従ったシート1を示す。テザー10は、その上側取り付け点11で上側レバーアーム15を介して背もたれフレーム2に取り付けられ、またその下側取り付け点13で下側レバーアーム16を介してシート基部6に取り付けられている。テザーは、シートサスペンション機構7の上側フレーム12に取り付けられた第3の中間レバーアーム17によってさらに案内される。] 図3 [0023] 図4は、本発明の第3実施形態に従ったシート1を示す。テザー10は、その上側取り付け点11で直接的に背もたれフレーム2の上部分に取り付けられ、またその下側取り付け点13で直接的にシート基部6に取り付けられている。テザーは、上側及び下側取り付け点11、13の間で背もたれフレーム2の下部に取り付けられたレバーアーム17によってさらに案内される。] 図4 [0024] 図5は、本発明の第4実施形態に従ったシート1を示す。テザー10は、その上側取り付け点11で直接的にシートフレーム4の上部分に取り付けられ、またその下側取り付け点13で直接的にシート基部6に取り付けられている。テザー10は、上側及び下側取り付け点11、13の間でシートフレーム4に取り付けられたレバーアーム17によってさらに案内される。] 図5 [0025] 図4及び図5の両方において注意すべき点として、衝突事態の際の力に耐えるためにテザー機構用のレバーアームを延長するために、テザー10はその上側取り付け点11にレバーアームを介して取り付けられてもよい。] 図4 図5 [0026] 図6は、本発明の第5実施形態に従ったシート1を示す。テザー10は、その上側取り付け点11で上側レバーアーム15を介して背もたれフレーム2に取り付けられ、またその下側取り付け点13で下側レバーアーム16を介してシート基部6に取り付けられている。この場合、図2〜図5に示した実施形態とは異なって、テザー10の2つの取り付け点11、13の間に使用されるレバーアームがない。] 図2 図3 図4 図5 図6 [0027] 図7は、先の図面に示したものに似た機構を示すが、本実施形態では、テザー10は、その上側取り付け点11で上側レバーアーム15を介してシートフレーム4に取り付けられている。これはテザー機構をよりコンパクトにするであろう。しかしながら、この場合、テザー10は、シートの弱点であると思われる背もたれフレーム2及びシートフレーム4の接合部に作用するいずれの力も抑制することができず、またテザー10は、背もたれフレーム2のためにいずれの追加的な支持も与えない。] 図7 [0028] 図2〜図7に開示した機構の包括的な目的は、事故の際にシートに作用する力を打ち消す力のためのレバーアームを延長することによって、テザー機構の性能を改善することである。事故が発生した時、特にシートベルトをした人がシートに座っている時、シートに作用する大きい力があるであろう。] 図2 図3 図4 図5 図6 図7 [0029] 図8には、衝突の場合にシートベルト9の動作のためにシート1に作用する主要な力の一部を矢印18、19で示す。これらの力は、シート構造体の特定の取り付け点及び連結部と、シート構造体を車両フレームに取り付ける部分とに作用する曲げモーメントを誘発するように働く。図8において、今日の通常のシートの2点を半円形の矢印20、21によって特定して指し示すが、それらは重要な回転運動量が見られる可能性がある場所を表している。図8には、図1(従来技術)のテザー機構のためのレバーアームの全長を矢印22によって、また、図2(本発明の第1実施形態)のテザー機構におけるレバーアームの全長を矢印23によって表して可視化しており、これらの矢印は矢印20によって表される回転中心を基準にしている。これらの反力は、図1に記載したような従来技術の機構の反力を表す矢印26によって、また、例えば図2に記載したような本発明に従った機構からの反力を表す矢印27によって表示される。この図面から、本発明に従ったレバーアーム機構がこの回転点を基準にしたレバーアームを延長することは明らかである。矢印21によって特定されて表される回転中心について比較ができないのは、(例えば、図2に記載したような)機構は、そのような回転移動を抑制する解決策を与えるのに対して、従来技術の機構は抑制力にまったく寄与しないからである。多くの場合、回転中心(複数可)が位置する場所を正確に特定することは難題であろう。しかしながら、図2〜図7に記載したような特定のレバーアーム(15〜17)を使用することにより、回転中心を基準にしたレバーアームの全長が増加するであろう。さらに、レバーアームの長さ及び位置を定めることにより、回転又は曲げを有効に防止するように抑制力の方向を制御することが可能であろう。テザー機構の特定の構造詳細は、満足に作用するように異なったシートに適応させて試してみるべきである。] 図1 図2 図3 図4 図5 図6 図7 図8 [0030] 図2〜図7に記載したような新しいテザー機構による改善はあるが、新しい機構は、シートの特定部分の剛性の向上のために副次的作用を生じるであろう。] 図2 図3 図4 図5 図6 図7 [0031] 図9は基本的に図2と同一であるが、ダンパ24を使用する追加機能を示している。ダンパ24は、シートサスペンション7の前部分に位置している。ダンパ24の目的は、事故の際のシート1の前部分の収縮を防止し、それにより、非常時に硬いサスペンションを提供することである。新しいテザー機構を使用することによってシート1における剛性が改善されるため、シート、特にシートの前部分を圧縮するように作用する力が大きくなるであろう。従って、このダンパ24は、シートの前部分の望ましくない圧縮を防止するように設計されている。事故、例えば、前面衝突の場合、乗員がシートベルト9によってシート1につながれているため、シート1の乗員は前方向に向かう大きい力を背もたれフレーム2に加えるであろう。事故によって生じて乗員から受ける負荷は、シートサスペンション7の回転運動を発生させ、その結果として、シートフレーム4の前部分が下方へ押し付けられて、シート前部の下向き運動を発生させて、従って車両のシートフレーム4の前部分がシート基部6の方へ圧縮されることを防止する。ダンパは、正面衝突又は急ブレーキ動作の場合のようなシートの前部の急激且つ高速の圧縮がある時に支持するように設計されている。通常の走行状態におけるような、例えば道路の凹凸又は車両の軽い制動のためにシート位置に低速の圧縮又は変化がある時、追加的なダンパは通常、快適な走行用の通常のサスペンションに大きな衝撃をまったく与えない。ダンパは、急激な圧縮の場合にシートの前部分の硬いダンプニングを有するという同じ機能を提供するサスペンションシステムの一体部分であってもよく、図9に記載するように個別ユニットである必要はない。] 図2 図9 [0032] 図10は、実質的に図8と同じシナリオを記載しているが、機能的に追加的なダンパ24を有する。ダンパ24は、シートサスペンション構造体7内の様々な場所に位置付けられてもよいが、好ましくはシート1の前部分の近くに配置され、それにより、回転中心20を基準とするダンパ24からの反力28のレバーアーム25は、十分な反力を与えるのに十分な長さになる。事故によって発生し、背もたれ2、3の上部分に矢印18で示される力であって、回転中心20に曲げモーメントを誘発する力を、追加的なダンパ24が、シート1の前部において上向きの力を与えることによって抑制することは、図10から明らかである。このように、ダンパ24はシート1の前部の圧縮を実質的に防止し、従って回転中心20周りのシートサスペンション7の回転移動を防止するであろう。明白であるように、これは、シート、特に、背もたれ2、3の上部分が車両の前部の方へ移動することを防止し、従って乗員の身体及び頭部の望ましくない前方運動を回避するであろう。このように、ダンパは、新しいテザー機構によって与えられる改良に加えて、シートの安全特性をさらに改善するであろう。] 図10 図8 [0033] ダンパを備える機構を図9及び図10の実施形態に関連して記載しているだけであるが、この特徴は、本明細書に記載される全ての発明の実施形態及び変更形と一緒の場合でも適することは、明らかである。] 図10 図9
权利要求:
請求項1 シート構造体を形成するために互いに連結された背もたれフレーム(2)及びシートフレーム(4)を有する車両シート(1)であって、該シート(1)は、車両の該フレーム構造体に強固に連結されるように構成されるシート基部(6)をさらに備えており、該シート基部(6)は、シートサスペンション(7)を介して該シートフレーム(3)に連結されており、該シート(1)はテザー(10)を備え、該テザー(10)は、その端部の一方において、該シートの裏側に第1の上側取り付け点(11)で取り付けられ、その端部の他方において、第2の下側取り付け点(13)で取り付けられている車両シートであって、該シート(1)には、該テザー(10)用の該上側取り付け点(11)として使用される、又は該テザー(10)用の下側取り付け点(13)として使用される、又は該上側取り付け点(11)と該下側取り付け点(13)との間に位置する該テザー(10)用のガイド又は支持体として使用される少なくとも1つのレバーアーム(15、16又は17)が該シート(1)の裏側に設けられていることを特徴とする、車両シート。 請求項2 該車両シート(1)は、該テザー(10)の該上側取り付け点(11)と該下側取り付け点(13)との間に位置して該テザー(10)用のガイド又は支持体として使用されるレバーアーム(17)を有し、該レバーアーム(17)は、該テザー(10)を該レバーアーム(17)との接触点で曲がらせることを特徴とする、請求項1に記載の車両シート。 請求項3 該上側取り付け点(11)と該下側取り付け点(13)との間に位置して、該テザー(10)用のガイド又は支持体として使用される該レバーアーム(17)は、該シートフレーム(4)に取り付けられることを特徴とする、請求項2に記載の車両シート(1)。 請求項4 該車両シート(1)は、該テザー(10)用の該上側取り付け点(11)として使用されるレバーアーム(15)を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の車両シート(1)。 請求項5 該テザー(10)用の該上側取り付け点(11)として使用される該レバーアーム(15)は、該背もたれフレーム(2)に取り付けられることを特徴とする、請求項4に記載の車両シート(1)。 請求項6 該テザー(10)用の該上側取り付け点(11)として使用される該レバーアーム(15)は、該シートフレーム(4)に取り付けられることを特徴とする、請求項4に記載の車両シート(1)。 請求項7 該車両シート(1)は、該テザー(10)用の該下側取り付け点(13)として使用されるレバーアーム(16)を備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の車両シート(1)。 請求項8 該テザー(10)用の該下側取り付け点(13)として使用される該レバーアーム(16)は、該シート基部(6)に取り付けられることを特徴とする、請求項7に記載の車両シート(1)。 請求項9 該テザー(10)用の該下側取り付け点(13)は、該シート基部(6)に取り付けられることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の車両シート(1)。 請求項10 該テザー(10)用の該上側取り付け点(11)は、該背もたれフレーム(2)に取り付けられることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の車両シート(1)。 請求項11 該サスペンション機構(11)は、該シートフレーム(10)の前部を該シート基部(6)の方へ圧縮するように作用する力に耐えるように設計されたダンパ(24)を備えることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の車両シート(1)。
类似技术:
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同族专利:
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
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